家電が突然壊れると、以前はかなり慌てていました。
必要なものだから、買わずに済ませるわけにもいきません。急に大きなお金が出ていくことに、絶望に近い気持ちになることもありました。
静かに暮らしたい。こういうときに、できるだけ慌てたくない。
そのために、毎月の生活費とは別に、使う目的ごとにお金を分けています。
家電、冠婚葬祭、旅行、住宅修繕、プレゼント、猫のマロンの医療費、夫婦の入院費、固定資産税。
わが家では、こうした支出を「特別費」として準備しています。
その中には、必要なときのために残しておくお金もあれば、一年かけて楽しみながら使うお金もあります。
使う目的と金額を先に決めておくと、お金を出すときの気持ちが変わります。
01 わが家には、一年単位が合っていた
わが家は、12月のボーナスでまとまったお金が入ります。
そのため、特別費も一年単位で考えています。旅行先は1月に、その年に行きたい場所を決めて、予算を分けておきます。
以前はChatGPTに、最近はCodexにも相談し、一般的な目安をたたき台にしながら、必要な金額を整理しました。私からも、家族の状況や希望を伝えて決めています。
毎月積み立てる方法もあります。けれど私には、月ごとにお金を振り分けることも、頭を使う作業でした。
まとまった収入がある機会に、一年分を整えておく。
お金の配分を考える機会を、年に一度にまとめる。その形が、私には合っていました。
ボーナスの入り方と、私の性格。その両方に合わせた方法です。
02 旅行とプレゼントは、ちゃんと使いたいお金
プレゼント費は、家族の誕生日やお祝い、母の日、父の日、クリスマスなどに使います。
親族や友人、夫の会社の方への贈り物も、この予算に含めています。
だいたいの予定と予算を考え、使い切るつもりで、年に一度お金を入れます。
私は、このお金をあまり切り詰めたくありません。
大切な人に何かを贈るときは、決めた予算の中で、気持ちよく選びたいと思っています。
旅行も同じです。
年に一度ほど、家族で出かける。その年に行きたい場所を決め、必要なお金を先に分けておきます。
旅行も贈り物も、ちゃんと使いたいお金です。
思い出や、人との関わりのために用意したもの。その目的がはっきりしていると、使うことも予定の一部になります。
固定資産税も、一年分を準備して支払いに充てます。こちらは楽しみの予算とは役割が違いますが、使う時期と用途が決まっている点では同じです。
03 必要なときのために、残しておくお金
一方、家電や入院費などは、いつ使うことになるか分かりません。
こちらは目標額を決め、目的別口座に分けて置いています。
| 目的 | わが家の目標額 |
|---|---|
| 家電の買い替え | 80万円 |
| マロンの医療費 | 50万円 |
| 夫婦の入院に備える費用 | 50万円 |
| 冠婚葬祭 | 30万円 |
これは、わが家の状況をもとに決めた金額です。
マロンの年に一度の定期健診は3万円です。健診や、ちょっとした不調の診療費も、この口座から出しています。
そのうえで、急な病気やけがに備えるお金も残しています。幸い、そちらはまだ出番がありません。
夫婦の入院費は、実際に必要になった年があり、用意してあって助かりました。
大きなお金が必要なときに、使うための準備がある。その意味を実感しました。
冠婚葬祭も含め、使ったあとは年に一度残高を確認し、目標額まで補充します。
住宅修繕費は別に準備しています。
近いうちに必要になりそうな分は、すぐ使える形で。もっと先に使う分は、別の形で持っています。
同じ特別費でも、使う時期に合わせて、準備の仕方を分けています。
04 家電の80万円は、一覧から決めた
家電については、以前からメモや頭の中で、買った時期をなんとなく把握していました。
それを、AIと相談しながら一つのシートにまとめ直しました。
家にある家電について、購入年月、買い替え目安の年数、今買うならいくらかを並べています。
年数は、費用を準備するための仮の目安です。実際に故障する時期や、安全に使える期間を示すものではありません。
一覧をもとに、買い替え目安を迎えているか、近づいている家電を確認しました。
- リビングのエアコン:23万円
- 食洗機:25万円
- 給湯器:25万円
- 掃除機:5万円
「今買うならこれくらい」と置いた金額を足すと、約78万円になりました。
そこで、家電用として80万円を分けておくことにしました。貯まるまでは積み立て、現在は目的別口座で確保しています。
わが家の家電を一覧にしたことで、用意しておきたい金額が具体的になりました。
もう一つ、考えたのが値上がりです。
以前買ったときの金額で、次も買えるとは限りません。シートでは物価上昇率を仮に置き、将来価格の目安も見られるようにしています。
設定した上昇率は、シミュレーションの条件です。その数字どおりに価格が上がるという意味ではありません。
買い替えたら、購入年月や価格を更新する。一覧にしておくことで、家電の情報を一か所で確かめられるようになりました。
05 年に一度、残高と使う予定を整える
旅行やプレゼントは、一年の予定を考えて予算を用意する。
家電や入院費、マロンの医療費、冠婚葬祭は、残高を見て目標額まで戻す。
同じ年一回の準備でも、入れる金額の考え方は少し違います。
たとえば、50万円を目標にしている口座に40万円残っていれば、補充するのは10万円です。
目的別に分けておけば、そのお金が何のためにあり、あといくら残っているのかを確認できます。
先に使い道を決めておくことが、使うときの迷いを減らしてくれます。
わが家は、まとまった収入がある時期に合わせて整えています。毎月の積立の方が続けやすい家庭なら、その形でもよいと思います。
必要なのは、同じ金額や同じ入金方法にそろえることではなく、自分の家で続けやすい準備の仕方を決めておくことです。
「そっか、ではここから出そう」と思えるように
家電が急に壊れることも、入院が必要になることも、こちらの予定には合わせてくれません。
それでも、使うお金を先に分けておけば、「そっか、ではここから出そう」と、次のことを考えられます。
旅行やプレゼントにも、そのために用意したお金を、気持ちよく使えます。
始めるなら、毎月ではないけれど、自分の家で必要になる支出を書き出すところから。
一年のうちに使う予定があるものと、必要なときのために残しておきたいもの。それぞれに、使う目的と準備する金額を置いてみる。
一度整えて、次から迷わないために。
慌てずに暮らすためのお金も、大切な人との時間に使うお金も、わが家では先に居場所を決めています。
